ダイビングのライセンスには種類があり、それぞれに違いがあります。
大きく分けると「ランク」と「スペシャリティ」の二つの観点で違いがあります。
ライセンスの種類を決めるとして一つ目の要素である「ランク」は、武道でいう「○段」とか、サッカーの指導者でいう「○級ライセンス」とか、習い事でよくある「初級・中級・上級」とか、そのようなものと同じイメージです。
要するにスキルと知識の習得度の段階によってレベルわけされている、ということです。
スキューバダイビングの場合も、ライセンスのランク(レベル)によって、できることが変わります。
ダイビングのランクで「初級」にあたるのが、オープンウォーター・ダイバーのランクになります。
英語表記ではOW(Open water)とかOWD(Open Water Diver)などの略号が使われます。
ダイビング業界用語では「オープン」と言うことが多いですね。
ランクについて、オープンの次のレベルがAdvanced Open water(AOW)となります。アドバンスド=より高度の、という意味でしょうか。
ちなみに、Open waterとは海や湖、川などの水域のことで自由に航行・泳げる場所のことを指します。
ライセンスの種類を決めるもう一つの要素の「スペシャリティ」。
これは車などの乗り物の「免許によって乗れる乗り物が変わる」とイメージが似ています。
例えば、二輪車と自動車では、交通ルールは共通の知識ですが、乗り方は全然違います。
二輪車に対しては二輪車の乗り方の講習を受け、自動車に対しては自動車の講習を受けなければいけません。
同じ二輪車でも、原動付きバイクとハーレーダビッドソンでは重さも大きさも全然違いますので違う乗り方を学ぶ必要があります。
同じ自動でも普通の車とF1のようなサーキットカーでは乗り方も変わります。
ダイビングも同じようなところがあり、状況に応じて異なる動作やスキル、知識が必要です。
船からダイビングするならボートダイビング、沈船ならレックダイビング、夜の海に潜るならナイト・ダイビング、のスキルと知識がそれぞれ必要になります。
このように「ランク」と「スペシャリティ」の二つがダイビングのライセンスの違いを定める要素となります。
ランクとスペシャリティという要素があることを覚えた上で、ここではダイビングのライセンスの種類と違いについて、少し詳しくみてみましょう。
目次
そもそもダイビングのライセンスとは何か?
まず、スキューバのライセンスというのは、国などの法的な機関が定める免許ではありません。
(※「免許」というのは、”一般に、法律などで禁止されていることを許可する”時に発行されるものです)
潜水活動は潜水士という資格免許が必要ですし、素潜り漁などは「漁業権」という名前で免許が漁業協同組合などに免許されていますが、趣味で行うダイビングは「免許」という形にはなっていません。
一方、日本国内および海外において、ダイビングを趣味・レジャーとして行う場合、このカードを保持していないとダイビングに必要な空気ボンベ(ダイビングでは「タンク」と呼びます)は、まず貸し出してもらえません。
したがって、ライセンスなしでダイビングを行うことは実質的にできません。
このように、免許と同じような位置付けと効力を事実上持っているという意味で、スキューバダイビングにおいては、免許=「ライセンス」という呼び方が一般化しています。
ちなみに、なぜライセンスが「Cカード」とも呼ばれるのか。Cカードの「C」は、英語の「認定=Certification」のCertificationの頭文字をです。つまり、ダイビングの講習を受けて、「この人は潜水に必要な知識とスキルを得るための講習を修了していますよ」ということを表す認定カードという意味になります。
では、以下では具体的に種類の違いを見ていきます。
ライセンスの種類の違い①:”ランク”とは
まず、ライセンスには「ランク」という違いがあります。
これは柔道の階級のようなもので、柔道では、帯の色が初心者〜4級以下が白帯で、1~3級は茶色、初段から5段までは黒色、6段から8段が紅白色、9段以上が赤色というように階級が分かれています。
これは、初心者から、「初級」から「中級」を経て「上級」になり、やがて「指導者」のような立場になるというものです。
ダイビングでも同様なランクがあり、初級はオープンウォーターダイバー、中級はアドバンスド・オープンウォーターダイバー、上級はレスキューダイバーやダイブマスターあるいはそれ以上になるとインストラクター、というような分かれ方になります。
ただし、業界の中ではあまり「ランク」という呼称は使われておらず、「オープン」「アドバンス」「ダイブマスター」「インストラクター」くらいの呼び方が使われています。
そのため「あなたのライセンスのランクは?」と聞かれることはなく、「アドバンス持ってますか?」とか、そういう聞かれ方になります。
実際のランクとしては入門レベルから順に以下のようなものがあります。
この区分けは、参考に分けてみただけで、実際にこのような入門、初級などがあるわけではありません。
なお、実際のランクの呼び方は、ライセンスを発行するダイビング指導団体(ダイバー育成の教育プログラムを考え、ランクやスペシャリティなどのコースとして整理している団体)により異なります。
<入門ランク>
・スクーバ・ダイバー
<初級ランク>
・オープンウォーター・ダイバー
<中級ランク>
・アドバンスド・アドベンチュラー・ダイバー
・アドバンスド・オープンウォーター・ダイバー
<上級ランク>
・レスキューダイバー
・マスターダイバー
<プロ>
・ダイブマスター
・アシスタントインストラクター
・オープンウォーター・インストラクター
・マスター・インストラクター
・インストラクター・トレーナー
・コースディレクター
上記のランクで特に重要なのが、スキューバダイビングを実施することができる技能と知識があることを認める「オープンウォーター・ダイバー」です。
初級ですが、ライセンス(Cカード)の.「基本のキ」となります。これがないとダイビングは始まりません。
このオープンウォーター・ダイバーの上に、ダイビングのレベルに応じた様々な技能講習を修了したことを認めるランクが積みあがっていくイメージです。
車やバイクの免許でいえば、原動機付自転車(原付免許)の上に、中型二輪車の免許があり、さらに大型二輪免許のように乗れるバイクやスピードが変わっていきますが、ダイビングでもレベルアップに応じて設定されています。
さらに、その上にスキューバダイビングのガイドやインストラクターであることを認めるプロランクのカードがあります。
車で言えば、教習所の指導員であることを認定するものです。
なお、それぞれのダイビング指導団体により、その内容やレベルの区分けや認定基準は若干違いますが、おおよそ似たような基準で設定されています。
ライセンスの種類の違い①:スペシャリティとは
ダイビングにはそのダイバーのレベルによって様々な種類の継続学習プログラムが用意されており、ダイビングを始めた方はそれぞれの目的に応じて、必要なプログラムを選択しながらスキルアップ(レベルアップ)をしていくことができます。
個別のスキルに対応した継続学習プログラムのことを「スペシャリティ」コースと呼びます。
さらに、一定のダイビング経験(本数)といくつかのスペシャリティコースを修了すると「ランク」と呼ばれるダイビング ライセンスのステータスが上がる場合があります。
スペシャリティの種類は指導団体によってその数が異なりますが、例えばSSIでは以下のような区分けがあります。
・ディープダイビング
・ボートダイビング
・ナイト/視界不良
・ドライスーツ
・ナビゲーション
・レックダイビング
・器材テクニック
・サーチ&リカバリー
・パーフェクトボイヤンシー:浮力調整
一例として「ディープダイビング」のスペシャリティを考えてみましょう。
レジャーダイビングでは最大水深40mまで潜水可能ですが、オープンウォーター・ダイバーでは18mまで、中級レベルのアドバンスド・オープンウォーター・ダイバーでは30mまでとなっています。そのため、さらに深いところである最大深度40mまでのダイビングをしたい場合は、「ディープダイビング」のスペシャリティコースの受講が必要となります。
この講習を修了すると、40mまでの深いダイビングの実施方法やスキル、気を付けておくこと等の理解が可能となります。深場の色の見え方や、体に起こる変化などを知っておくことで40mまでのみならず30mくらいの深場での対処方法もより深く理解することができるようになります。
ライセンスの種類の違い②:ランクの具体的な違い
次にそれぞれのランクで何が違うのかを見てみましょう。
では、一例として、シャークアイが所属するダイビング指導団体であるSSI(Scuba School International)におけるライセンスの種類を見てみましょう。大まかに以下のように区分されています。他の団体も基本的なステップは同じです。
体験ダイビング
まずはランク外となりますが、最初にダイビングが出来る機会ということで、体験ダイビングがあります。
この体験ダイビングはインストラクターの引率の元で12mの深さまでダイビングを楽しむことができます。
水深12mというのがどのくらいの深さかというと、大体3階建てのビルの高さくらいなのでそれなりに深いです。
インストラクターと手をつないだり、タンクをホールドをされたりしてのダイビングなので、自由に行動することはできません。海の中は楽しむことができます。
スクーバダイバー
体験ダイビングの次に来るのが、入門的位置づけのスクーバダイバーです。
このランクには、ライセンスは発行されますが、18mまで潜水可能なオープンウォーター・ダイバーとは異なり、制限があります。まず、水深は体験ダイビングと同じ、12mまで。また必ずインストラクターの監督下でのダイビングが必要となります。
この次のオープンウォーター・ダイバーのランクでは、インストラクター以上のプロの引率がなくても、オープンウォーター以上のランクのダイバーと二人(バディと呼びます)であればダイビングが出来るようになりますが、スクーバダイバーではできません。
どちらかというと、ランクというよりも、オープンウォーター・ダイバーのコースに進む前に、オープンウォーター講習の一部をやっておくことでダイビングに慣れる、という意味合いが強いと思います。
オープンウォーターダイバー
ダイビングのライセンスといったら一般的にはこのランクのことを指します。
呼び方は様々で「OW(Open water)」、「オープン」、「オープンウォーター」などの呼称があります。
講習を受けて様々なスキルや知識を習得し、18mまでのダイビングが可能となります。
このランクは初級レベルとなりますが、インストラクターの引率がなくても、ライセンスを持つダイバーと二人であればダイビングが出来ることになります。この点で、ダイバーとして一人前として評価されます。そのため、講習内容も非常に充実していますし、濃くなります。
なお、バディで潜れると言って日本国内ではインストラクターやダイブマスターなどのプロレベル保持者がガイドしながらダイビングすることのほうが一般的で、単独二人でダイビングすることはほとんどありません。
アドバンスド・アドベンチュアラー
オープンウォーターの次のランクのことで、「アドバンスド」、つまり「より高度な」レベルであることを示します。
具体的には、オープンウォーター・ダイバー講習で受ける内容に加えて、中性浮力やボートダイビング、水中カメラなどの特定の技術に特化したライセンス講習(スペシャリティと呼ばれる)のうち、5つの知識・スキルを選んでさらに深く学びます。
このランクをパスすると、水深30mまでのダイブが可能となります。
一般的なレジャーを目的とする潜水では40mが最大深度になりますので、趣味として楽しむダイビングとしては、ほとんどの場所を潜れるようになります。(アドバンスドコース修了時は30mまで。さらにディープダイビングのスペシャリティライセンスを取得すると40mまで潜水可能になります)
このランクはSSIの独特のもので、他のPADIなどの指導団体ではこのランクはないです。他の指導団体では、多くの場合、オープンウォーター・ダイバーの次のランクが、次に述べるアドバンスド・オープンウォーターダイバーとなります。
アドバンスドオープンウォーター
シャークアイの所属するSSIではアドベンチュラーの上に、アドバンスドオープンウォーターのランクがありますが、他の指導団体ではオープンウォーター・ダイバーの次はこのアドバンスドです。
SSIでは、24本以上のダイビング経験と、4種類のスペシャリティライセンスを認定されているが条件となります。
他の指導団体では、5種類のスペシャリティを選択し、それぞれ1本ずつ体験し、計5ダイブを修了することで認定を受けることができます。
SSIがPADIやNAUIなどの他の指導団体と異なり、24本と4つのスペシャリティ認定をもってアドバンスと呼べるようにしているのは、アドバンスと呼ばれるグレードに達するには一定の経験と知識の習得が必要であると考えているからです。同じアドバンスでも最短9本の経験で取得出来てしまう他の指導団体のアドバンスドオープンウォーターダイバーよりも、より多くの知識と経験を持っていることが要求されるSSIのアドバンスのほうが高いレベルにあると認識されているようです。
なお、呼び方は様々で「AOW(Advanced Open water)」、「アドバンス」などがあります。なお、SSIでは、アドベンチュラーという呼称をしておりますが、別の指導団体(例:PADI、SNSI等)におけるアドバンスと同じです。
エマージェンシー・ファーストレスポンダー
これはランクというよりもスキルなのですが、救急救命技術(EFR:Emergency first responder)を学ぶコースです。陸上と同じく海では様々なトラブルが生じる可能性があります。なかでも心肺に関わるトラブルは水中で行うアクティビティということを考慮すると、どうしてもリスクとして残ってしまいます。なので、救急対処方法を学んでおくことはあなた自身にとっても周りやバディにとっても非常に心強い味方となります。
このコースを学ばれた方は中級以上であるレスキュー・ダイバー以上のランクに進まれることも多いです。
SSIストレス&レスキューダイバーコース
ダイビングは海の中で行うアクティビティなので、陸上とは異なるストレスやトラブルが起こりえるリスクがあります。
そのようなダイビング中に発生した問題に対処する知識を備え、トラブルを未然に防ぐ方法、あるいはトラブル発生時からのリカバリー方法を学びます。
レスキューダイバーは中級を超えて、いわば上級ともいえるコースです。
自分でストレスやトラブルに対処できるスキルはもちろん、他者、たとえばバディやダイバー仲間に対するアクションも求められるという意味で自立したダイバーになるための最終的な段階にきたということでもあります。
一方、レスキューダイバーコースは、一部のダイビングのプロフェッショナルを目指す人のためのコースではありません。
一般のダイバーであってもレスキュー・コースを修了しているということは、一定のダイビングスキルを有することを証明するものであり、レスキューダイバーコースで学んだことはダイビング中に自分自身の安全を守ることにもつながります。
SSIマスターダイバー
これはダイビングのランクのなかでは、アマチュアとして認められる最高ランクとなります。つまり、インストラクター等のプロコースには進まないが、レジャーとして行うダイビングとしては完全に自立し、他者の模範ともなれるレベルであることを証明するものです。
いろいろなダイビングスタイルを経験し、テクニックを磨いたダイバーを表彰するものです。
マスタースクーバダイバーになるということは、賞賛されるべきダイバーになったことの証となります。
ダイビングのプロフェッショナルランクを目指す方へ
ダイビングの魅力を十分堪能してくると、この魅力を誰かに伝えたい、ダイビングを周りの人にももっと楽しんでほしい、自分自身がもっとダイビングについて深めていきたい、と思うものです。
その気持ちが芽生えたら、それはダイビングのプロフェッショナルとしてのランクへ一歩踏み出すことを検討してみるタイミングです。
ダイビングのプロフェッショナルは、プロとして要求される深いスキル・知識を学び、海の美しさや生物の豊かさ、ダイビングの魅力や楽しさを周りに伝えることができる存在となります。さらにダイビングを教える、新しいダイバーを認定するなどのダイビングのコミュニティを広げる活動も担います。
プロコースを修了した後は、習得したプロとしてのスキルと知識を活かしてダイビングのガイドやインストラクターなどのざまざまな環境が提供されます。
ダイブマスター
プロフェッショナルの始めのランクがダイブマスターです。
シャークアイではダイブマスターを「頼れるみんなの人気者」という呼び方をしますが、ダイブマスターは一般のダイバーにとって身近な存在であり、なおかつプロとして力量を備えているということになります。
インストラクターと違ってダイビングのライセンス講習を提供することは出来ませんが、水中でダイバーを案内するガイドを担うことが出来ます。
ダイブマスターのトレーニングでは、オープンウォーター・ダイバーで行ってきたスキルや知識を総点検するとともに体力や、ゲストとしてのダイバーに対するコミュニケーションなどを学びます。おもてなしやガイドをすること、つまりお客様をいかに楽しませるか、ということも学ぶのです。
プロである以上、自分だけ楽しむのではなく、人を楽しませる・人を魅せるということも大事な要素となりますので、コミュニケーションやサポートの仕方なども重要です。
ダイビングを仕事にしていなくてもダイブマスターのコースから学ぶことは多岐にわたって役に立つでしょう。人生やモノの見方が変わる人も多いです。是非チャレンジしてほしいコースでもあります。
インストラクター
ダイビングのプロフェッショナルといえば、インストラクターを思い浮かべる人も多くいると思います。
まさにそのとおりで、ダイビングを教える立場であり、ダイバーの認定をすることができます。
ダイビングを教えるということはスキルと知識を備えていることは最低限、さらにそれをいかにわかりやすく伝えるか、教えることができるか、という高度なレベルの対応が求められます。そのためのしっかりしたトレーニングを積み、いくつものテストを受けてようやくたどり着けるのがインストラクターというランクです。
なお、インストラクターの中でも、ランクが分かれていて、アシスタント・インストラクター、オープンウォーター・ダイバー・インストラクター、マスター・インストラクター、コース・ディレクターなどのいくつかのレベルがあります。
オープンウォーターか、アドバンスか、それ以上か?最低限は?
ダイビングのライセンスの基礎である「オープンウォーター・ダイバー」がダイバーとしてのすべての一歩ですが、その後をどこまでレベルアップしていくか、どのような方法や時間をかけるかは、人によって千差万別です。
一般的には、アドバンスド・オープンウォーターダイバーまでの講習を受けることを薦められると思います。
趣味で楽しむダイビングであっても水深30mまでのダイビングは比較的よくあることですので、その水深までのダイビングに対応できる知識とスキルを学べるアドバンスド・オープンウォーターダイバー講習を受講しておくことは必要ですし、海外でダイビングをする場合もアドバンスド・オープンウォーターダイバーかどうかは受け入れ先のダイビングセンターの視点から見ると、重要な確認点となります。
(オープンウォーターダイバーだからと言って、何か制限をかけられることはほとんどないと思いますし、アドバンスド・オープンウォーターダイバーだからと言って、過剰に評価されることもなく、結局は最初の1本目でチェックダイブといって実力を確認されることになるのですが、
もちろん、オープンウォーター・ダイバーでもある程度楽しめますし、経験を積めばダイビングのスキルも上がります。
しかし、レベルアップという観点でも、ダイビングの幅を広げるという意味でも、アドバンスド・オープンウォーターダイバーまでのレベルアップは押さえておきたいところです。
ダイビングの目標に応じた継続学習の選択
オープンウォーターダイバーを取得したら、すぐにアドバンスドの講習を受けないといけないということはありません。マイペースで進めることが重要です。
そして、どこまでスキルアップするかを考える際にまず考えたいのは、あなたの目指すダイビングの目標です。
ここでいう目標というのは、「どのような理想のダイビングスタイル・ライフを考えていますか?」「どんなダイバーになりたいか」という問いに答えることで少し見えてくると思います。
例えば、以下のようなダイビングスタイルが想定できます。
・趣味として土日や仕事の休みを利用して、定期的に水中世界を楽しみたい。
・カメラに興味があるから、水中写真ができるようになりたい。
・とにかくガンガン潜ってダイビングが上手になりたい、ゆくゆくはプロに。。。
・とにかく、リゾートでダイビング。まったりゆっくりでOK。
このような「理想」のダイビングライフ、つまりダイビングをどのように楽しむかを考えることで必要な知識も変わってきます。
水中写真が上手になりたい人は、水中写真に関するスペシャリティコースである「フォト&ビデオ」、水中で体を安定させるための浮力コントロールをトレーニングできる「ピークパフォーマンスボイヤンシー」などが継続学習の対象になります。
あるいは世界の海で潜り倒すことを前提に考えていくなら、アドバンスをとり、様々な海に対応できる力を身に着けることも選択肢になるでしょう。
ご自身がどのようなダイビングをしてみたいか、生活・日常のなかでどのようなダイビングライフを確立したいか、一度時間を少しとって考えてみることで全体感がつかめると思います。