ダイビングライセンス取得で後悔したこと(インターネットで集めてみました)

誰もが憧れるスキューバダイビング。一生のうち1回はやってみたいことのランキングにおいて常に上位に入る人気のスポーツです。
ダイビングを始めるために必要になるのが、「ライセンス(Cカード)」の取得です。

このライセンスは一度取得すると一生涯使えるものです。その取得においては、数あるダイビングショップ/スクールを選び、講習を受ける必要があります。

このライセンス取得がダイビングの最初の一歩なのですが、多くのスポーツでもあり得るように、必ずしもバラ色の経験ではなく、ほろ苦い体験になることもあるようです。時には後悔しちゃった、、、、ということも。

今回は、「ライセンス取得で後悔したこと」の事例をインターネットで調べてみました。事例はたくさんありますが、ここでは3つの良く見かける事例について触れてみます。
また、その残念な事例を回避する方法について解説してみます。

1.勧誘商法のような事例

説明会や講習でダイビングの偉大さ等を訴えるような説明があり、高額器材の購入やインストラクター講習を目指すように言われ、拒否すると「脅し」のようなことを言われる。

さすがに最近はもう見なくなってきましたが、それでも未だに時々お客様から聞く事例です。ダイビングの楽しさをアピールしながらも、途中から器材を絶対に買わなければいけない、みんな買っているなどの説明があり、その場で申し込みを強く勧められる(または後日に強く勧められる)パターンです。

ダイビングが不信感のある、あやしい業界と思われてしまう、悲しいケースです。

確かにライセンス取得は決して安い金額ではなく(ライセンス取得自体は総額5-7万円が相場)、一定の投資は必要です。継続するにも、ゴルフやスキーと同じような金額(交通費や宿泊を含む)はかかります。

しかし、50万とか100万円、しかもローンを組むような高額な投資が最初から必要になることは、まず絶対にありません。さらに言うと全員が買っているとか、そんなこともあり得ません。

ダイビングで最も高いコストがかかるのが器材。たしかに総額にするとそれなりに投資は必要です。ですが、どのスポーツでも同じように、高級レベルから汎用レベルまで、器材の価格もピンキリです。

最初から高いものを一気にそろえる必要は全くなく、ダイビングに慣れてきてから徐々に買いそろえていかれる方のほうが圧倒的な大多数です。

もちろん最初から本気で購入される方も一定数はおられますが、皆さん、できるだけコスパの高い方法を模索されます(いきなり高額のハイグレード商品を選ばれることは極めて少ない)。

最初から高額投資は必要がないこと、ライセンス取得の相場を大きく超える場合は何かおかしい、ということを覚えておきましょう。

2.格安!で勧誘する

格安でライセンス取得と言われて説明を聞いたら、高額な器材購入やダイビングとは関係がない商品の購入を求められた。

最初と似たような事例ですが、これも時々うかがう事例です。

ダイビングショップやスクールも、お客様に選ばれないことには、収入もありませんし、生活が成り立ちません。他の業界同様に、どうやってお客様に選んでいただけるのかを真剣に考えています。

その結果、価格の面でお客様に選んでいただけるような設定を打ち出すところもあります。「格安!」「最安値!」など、ダイビング業界に限らず、どこでも見かける宣伝文句ですね。

本当に、講習やトレーニングの品質を落とさずに格安!なら問題ないですし、格安とうたってもしっかり経営努力でコストを下げているショップもあると思いますが、実態としてはきわめて少ないと考えたほうがよいでしょう。

一定の品質水準を保つ上でも、ある程度の価格はどこのショップやスクールでも保っているのが普通です。講習は2.5日(実質3日間)かかりますし、3日間の人件費や空気ボンベ、器材、施設使用料等を含めると5-7万円が相場になるのは自然です。

それより安い価格ということは、収益は全くない状況になると思います。収益に興味がないか、採算度外視(でも、別の部分で収益を得る)などの方針を持っていないとなかなかできないと思われます。

ライセンス講習は誰にとっても初めてですし、受けてみないと品質がわからないので、価格だけではその品質が判断しにくく、安価でも良質なのか、それとも何かよくない理由が潜んでいるのか、見極めが難しいのが難点ですが、色んなショップの話を聞いて比較検討することが重要です。

シャークアイでも、「他のショップやスクールも是非見てください」とおすすめしています。結局、何が良いのかはその人次第。一番自分にあっていると思えるところで、最も楽しいダイビングライフを送ってほしいのです。

3.ショップ/スクールが自分には合っていなかった

友達も出来る、にぎやかな雰囲気、ということに憧れてスクールに申し込んでみたものの、実際には人が多すぎてなかなか入り込めず。スタッフも多くて、担当の方も変わる。。。私にはなじめませんでした

ダイビングを始める理由として、少なくないのが、今まで出会ったことがない人と知り合いになれるかも、ということ。
どんなスポーツでも楽しみの一つは、人とのつながりが増えること。会社や組織とは違う人と知り合いになれて、また違う世界を広げていけるのは確かに楽しいですね。

ダイビングは旅行先でも楽しめるので、旅先でダイビングを通じて、知り合いになるということもよく聞きます。
確かに旅先で共通の趣味を持つ人だと、全然知らない人よりも共通の話題があって、知り合うのが早そうですね。

旅先で知り合うパターン以外だと、ダイビングスクールやショップに入り、そこでダイビングをすることでコミュニティに入り、その中で知り合いを増やすという方法もあります。
ただ、ダイビングスクールと言っても大手から個人まで幅広くあり、特徴によって通う人も違います。

自分と合わないケースとして、人が多すぎる場合、既存のコミュニティメンバーが仲良すぎて入りにくい場合、淡白な人付き合いのコミュニティの場合、インストラクターやスタッフと相性が悪い、など、いろんなケースがあります。

自分に合うかどうかを見極めるためには、とにかくいろんな人と話してみることと、コミュニティを大切にしているかどうかの点で、そのお店の情報を見ること。
楽しそうなショップは、ホームページやSNSをよーく見ていると「人を大切にしているかどうか」がわかります。

コミュニティに入るにあたっては、ご自身の人との関係性について、最適な距離感って何だろうと整理してみるのも失敗を防ぐ方法です。
友達が欲しいなーと思っていても、実は口下手だったり。。。。そういう自分のことを自然と話せて、しっかり聞いてくれる人がいるショップやスクールもいいですね。

また、インストラクターやスタッフは、”お仕事”としてお客様を受け止める訓練をしていますので皆よく見えますが、そのお店のお客様の雰囲気を見ていると、お店の本質的に大事にしているものが見たりもするものです。

ポイントは、よく観察、といったところでしょうか。

4.講習が不十分な内容だった

ライセンス取得は無事にできて良かったが、他のショップでライセンスを受けた人とダイビングを一緒にしたら、明らかに自分だけ知らないことや出来ないことがあった。もしかして、講習で全部教えてもらってないのかも。。。

時々見かける事例です。

シャークアイのお客様でも、他のショップから来られるケースがありますが、その際に講習のことを伺うと、がく然とすることが多々あります。

まず、ダイビングの基本的なスキルが身についていない。身についていないという言い方は本人に失礼で、教えられていない、指導されていないというのが正しいです。

ダイビングは水中という特殊な環境で楽しむスポーツなので、基本的な器材の使い方や緊急時に慌てずにリカバリーする方法など、基本動作を身に着けることが必須で、それが身を守ります。

適当、ではダメなんです。

しかし、しっかりライセンス(Cカード)取得講習で指導されていないことで、それが身につかず、しかも自分ではそのことの気が付きにくい(初心者なので当然です)、ということが往々にして起こります。

こうなると中途半端なスキルのままで、ダイビングを続けてしまい、ある時危険な目に合うということも想定されます。

適当な指導を行っているショップやスクールにとっては、ライセンス講習さえ済ませればそれでよし、ということなのかもしれませんが、大きな事故につながるリスクに対して責任を負っていない姿勢は許されません。

※ちなみに、もし事故やトラブルがあった場合に、そのダイバーのライセンス講習での指導状況などを確認され、場合によってはライセンス取得講習を実施したインストラクターは責任に問われます。

トラブルに巻き込まれないために

トラブルに巻き込まれないために、今はインターネットで情報がたくさん手に入るので、よく比較してみることが大事ですね。
逆に情報が多すぎて困ることもあると思いますが、それでも情報に触れていくと何となく相場観はつかめるものです。

インターネットの検索の仕方でも、検索キーワードに格安、安いなどの情報を入れる場合と入れない場合でもとれる情報は変わります。

それと説明を聞いたり、2-3店舗比較してみるなども有効な手段でしょう。
とりあえず、メールで問い合わせてみて反応や情報を得るのもありです。

器材購入については高額なものは最初は必須ではないし、マイペースで揃えるのが普通、と覚えておきましょう。

最終的には、人なので、相手が信用できるかどうかです。FacebookやSNSでの口コミ情報も使って調べてみることをお勧めします。

と、書きながら、シャークアイもしっかり努力してお客様に選んでいただけるように頑張りますという思いをあらたにしました。