ダイビングのライセンス(Cカード)の取り方について、ダイビングスクール シャークアイが解説するシリーズ、第7回です。
ダイビングのライセンスの取得を計画されている方から、よくある質問の一つがプール講習に関するものです。
・プール講習では一体どんなことをするのですか?
。プールでは泳げないといけないのですか?
といった質問をいただくことがあります。
ダイビングといえば海!と思っていたら、最初はプール講習。。。。。プール講習ってどんなことをするのか気になりますよね。
今回は、その気になるプール講習について考えてみましょう。
プール講習の目的とは?
すでにお気づきだとは思いますが、学科講習を終えたばかりで、いきなりダイビング!とはいきません。
自動車に乗る、スキーを楽しむ、ということと同じように、ダイビングも頭で理解しただけでは出来るようにはならないのです。
そのため、プールという安全な環境でまずはダイビングの基本スキルを練習することが必要になります。
具体的には、海に出る前に、まずは水に慣れるということ、そして、ダイビングを楽しむ上で必要となるダイビングのスキルを練習することになります。
実は穏やかな場所であれば、プールではなくてもいいのです。
実はいきなり海ということもあり得ます。
プール講習は正式には「限定水域講習」と呼ばれていて、この限定水域とは、比較的穏やかな場所という意味で、浅瀬であれば海でもプールでも行うことができます。
ただし、実際には透明度が高くて安全で、波などがないプールで行うことが多いです。
プール講習ではどんなことをやるのか?
プール講習で、「じゃあ、飛び込みましょう!」とドボンと深い水に入ることはありませんので安心してください。まずは陸上で、器材のセッティングから開始し、ダイビング器材について、その使い方やメンテナンス方法などを実際に器材に触れながら行います。
その後、まずは足の立つところでウェットスーツの浮力を感じたり、水中での呼吸を練習してみたりと徐々に水に慣れていきます。
その後、マスククリアといって、マスクの中に水が入ってきたらどうするかの対処方法や耳抜きの仕方など、段々とダイビングらしい講習内容に移っていきます。始めは戸惑うかもしれませんが、やってみればそんなに難しいことはなく、学科講習で学習したことが基礎になって理解は早く進んでいきます。それと同時にスキルの習得
も早く進みます。
約20種類ほどのスキルを練習していきますが、最後は水深4−5m程度の場所にて潜行の練習をしたり、中で無重力状態のように浮いたりする体験をします。初めての無重力になったときの体験は一生忘れられない感動があると思います。
その他、どんなことをやるのか、以下にリストを挙げますので参考にしてください。
・ウェットスーツの役割とウエイト(重り)の役割
・耳抜きの仕方
・器材のセッティング
・器材の身に着け方
・水中でのレギュレーターを使った呼吸
・レギュレーターに水が入ったときの対処法
・マスクに水が入ったときの対処法
・潜行の方法
・中性浮力
・タンクの残圧の確認
・BCDの操作方法
など、約20種類。
プール講習が大切なわけ
ダイビングのライセンス(Cカード)の講習では、プール講習(限定水域講習)の位置付けはとても大切です。なぜなら初めてダイビングの器材を実際に使って、ダイビングの練習をするからです。
これまでは映像などで見るだけだった器材が目の前にあり、いよいよリアルなダイビングをして水の世界に飛び込んでいく、その最初の日がプール講習なのです。
初めてのことばかりで最初は戸惑いもあるでしょう、しかし、だからこそ、一生忘れられない思い出となって記憶に残ると思います。私もいまでも鮮明に覚えています。
ぜひ、思い出のダイビングデビューにしてください。プール講習から全てが始まっていくのです。