伊豆のダイビングの大人気者であるダンゴウオに会える季節が近づいてきました。
というかもうダンゴウオがいます!
今回はダンゴウオという小さな魚についてお話をしていきたいと思います。
ダンゴウオってどんな魚
大きさ、わずか2センチ。この丸っこいスライムのような魚をダンゴウオと言います。
伊豆では水温が低い時期のみ観察され、割りと浅いところの岩場などで見られます。体の色にはバリエーションがあり、赤色や緑色などをしていることが多いです。
生息域は、主に日本近海で、北は青森県より以南に広く分布していて、基本的には本州〜九州までとなっています。ダンゴウオの仲間は、たくさん何種類もいるのですが、南の海のように温かいところにいるというよりは、基本的には冷たい水温が大好きで、日本でも北側へ分布しています。沖縄や小笠原の実際にみることができません。
したがって、ダンゴウオを見ようと思うと、日本の本州の海でダイビングする必要があります。
しかも東北から九州にかけてしか見れないので、本当に本州のダイビングならではということになります。しかも、水温は下がってくるシーズンのみです。水温が下がっているシーズンしか見ることができないなんて、貴重な生物なんですね。
ダンゴウオの観察時期
ダンゴウオは冬から春にかけて繁殖期があります。
繁殖期になると産卵をする必要があるので栄養が豊かな浅瀬にやってきます。しかし、浅瀬とは言っても、冬が好きなダンゴウオなので、多少水温が高くても15度程度のやや冷たい時期にダイビングする必要があります。
水温が低い時期のため、ドライスーツ着用が必要で防寒対策をしっかりした上でダイビングに臨む必要があります。ダンゴウオを見ることができる水深は非常に浅く、数メートルから数十メートルの範囲です。
浅いので波の影響やうねりの影響を受けやすいので、ウエイトをいつもよりも1キロほど重くすると体が安定して観察がしやすくなります。
とっても小さいのでダイビングのガイドに探してもらうほうが早く見つけることができます。ダンゴウオが繁殖期を迎えて。生まれうまれたばっかりの時は天使の輪っかと呼ばれる白い輪っかを頭の上に持っています。この模様はダンゴウオが本当に小さい時にしか見られれないもので、非常に貴重です。天使の輪っかを持つダンゴウオはダイバーにもとても人気があります。
冬から春にかけてがダンゴウオの観察できる貴重な時期。海の人気者のダンゴウオに会いにきませんか?