伊豆ダイビングスポット情報「富戸」

青色が映える、ザ・ダイビングが楽しめる富戸

伊豆海洋公園や川奈と並んで東伊豆を代表するダイビングスポットの一つで、ダイバーに人気が高い。漁船でのボートダイビングや漁船温泉など、伊豆だけでなく、日本らしい雰囲気を象徴するような特徴的なダイビングスポット。生物の観察をじっくり出来るという意味でも日本有数のダイビングスポットと言えるだろう。

地形としては、大室山の噴火で流れ出た溶岩が作り出した大きな入り江型の地形に砂が溜まり、広大な砂地なっている。入り江になっているので、風にも強く比較的安定した海況が魅力の一つでもある。その安定した海況から、ダイビングライセンスの講習でもよく利用されており、海デビューが富戸だった、という人も少なくない。また、砂地が広く広がっているため、海の青さが際立つ。The・ダイビングな雰囲気が楽しめるのが特徴。

富戸は古くからの漁港の一つであるが、今はダイバーのメッカとしての位置づけのほうが印象が強い。ダイビングは、ビーチからは近くの美しい砂地にアクセスできる。6-8月ころまではアオリイカの産卵床(産卵礁)が人工的に海中に設置されるため、普段は警戒心が強く遠くからしか見れないアオリイカが産卵するところをじっくり観察できる。大きな身体のアオリイカが産卵する姿は、なんとも幻想的。

ダイビングポイント以外にも大きな名物なっているのが「温泉丸」です。漁船の中に温水が入っており、ダイビングスーツまま漁船温泉に浸かることが出来る。

なお、ダイビングスポットの運営は、近くのダイビングポイントである八幡野と川奈といとう漁業協同組合の富戸ダイビングサービスが行っています。

開催コース

富戸と言えば漁船で向かうボートダイビングも有名。.港から近いポイントへ漁船にのってダイビングへ向かうが、これぞ日本のダイビング、という気持ちになれる。
ポイントは港から3-5分ほどで到着できる。外洋にやや突き出しているためか潮が流れていることが多いので、エントリー時は注意が必要。中上級者向けのスポットと言えよう。ただ、潮に面しているためイサキやタカベの群れはもちろん、ブリやワラサ、カンパチ、トビエイなど回遊魚も回ってくる。

開催コース

  • ダイビングスタイル: 2ビーチ、オプションでボートダイビング
  • 参加条件 オープンウォーター以上
  • 催行人数 2名
  • 取得可能スペシャリティ(SP) 赤文字はお薦めSP
  • PPB
  • ナビゲーション
  • ドライスーツ
  • サーチ&リカバリー
  • 器材
  • ディープ
  • ナチュラリスト
  • マルチレベル
  • 魚の見分けかた
  • フォトグラファー
  • ビデオグラファー

アクセス情報

最寄駅は伊豆急行の富戸またはその一つ先の城ヶ崎海岸となりますが、そこからはバスやダイビングショップの送迎を利用する必要があります。城ヶ崎海岸の場合はタクシーの利用も考えられます。いずれも最寄駅からは車で約5分程度です。

・新幹線:東京駅から熱海まで約35-45分、熱海から富戸または城ヶ崎海岸まで約45-55分
・特急踊り子号:東京駅から伊東まで約105分、伊東から富戸または城ヶ崎海岸まで約15-25分
・在来線電車:東京駅から富戸または城ヶ崎海岸まで約150-160分
・車:約2.5時間

ポイント名:ヨコバマ

富戸のダイビングポイントの中で最もポピュラーなスポットの一つがヨコバマ。砂が細かくやや白みがかった色をしているので、海の青さが映える。
エントリーはビーチから。スロープを使って安定性エントリーが可能。エントリーして真下に砂地が広がっている。
海の中は、エントリーしてから正面中央部は広大な砂地が広がっており、セミホウボウなどの砂地性の生物やミノカサゴなどが優雅にゆっくり泳いでいるのを観察できる。エントリーして右手にはイソギンチャクの群生が見られるが、こちらの光景は光が差し込む中をゆらゆらと一面のイソギンチャクや海藻が揺れるような幻想的なもので、神々しさすら感じることがある。更に奥に進むと現れる岩礁が現れ、陸側には潮の満ち引きのタイミングが合えば富戸ホールと呼ばれる岩のアーチも確認できる。
さらに奥に進むと砂地と点々とした岩の広がる開けた場所に出るが、そこでは時々マンボウの目撃例がある。
エントリーしてから左手は漁港に沿って岩やテトラポットがあるが、こちらにはアジなどの群れがよく観察される。時期により砂地性のカスザメなども見られる。

• ダイビングスタイル:ビーチ
• 海のコンディション:非常に安定。
• 深さ:5-25m
• ダイビング時間:45分前後
• 参加条件 :オープンウォーターダイバー以上

脇の浜

ヨコバマとは逆に港の西側に位置するのが脇の浜。富戸のもう一つの代表的スポットで、ヨコバマとは同じ砂地がメインのビーチエントリー可能な場所であるが、砂の色がやや灰色基調で、雰囲気が異なる。点在する大きな岩に住みつく生物や、砂地にいる生物を観察できる。ヒラメやサカタザメなどの砂地の生物をよく見ることできる。
水深が浅いのでじっくり生物を観察しながらダイビングを楽しめるのが特徴で、ビギナーから楽しめる。時間を忘れてたっぷりダイビングが楽しめる。

• ダイビングスタイル:ビーチ
• 海のコンディション:非常に安定。
• 深さ:5-20m
• ダイビング時間:45分前後
• 参加条件 :オープンウォーターダイバー以上

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