ダイビングショップ(スクール)という存在は一般の人にとってはとても馴染みのない存在です。
一体どんなことをしている場所なのか、よく分からないところですよね。
今回は、ダイビングショップ(スクール)がどんなことをしている場所なのか、ダイビングショップのできること・できないこと、という観点から書いてみたいと思います。
ダイビングショップとは
ダイビングショップの役割については以前にも触れました。
ダイビングショップが何故必要かをざっくりいうと以下の3つに分けられます。
①ダイビングライセンス(Cカード)の取得講座の開講
ダイビングライセンスの発行はライセンス認定団体に認められたインストラクターしかできない。インストラクターはショップに所属またはショップを経営しており、そのインストラクーから講座を受けることがほとんど。
②ダイビングツアー、ダイビングイベントの催行
国内でのダイビングはショップの関与がほとんどの場合、必要となっているため、国内ダイビングスポットでのダイビングではダイビングショップを介して行うことが多いのが実情です。もちろん、自分たちでも行けなくはありませんが、それなりの実績は必要になるとおもいます。
③ダイビング器材のレンタル、販売とそのサポート
ダイビングは器材スポーツであるため、器材のレンタルや購入はダイバーにとって必須の行為となります。ダイビングショップではダイビング器材を保有しており、また器材メーカーと提携しているので器材販売もやっています。
このような3つの大きな業務を行っています。ダイビングをするにあたって必要なことの殆どを主催または代行、サポートしているのがダイビングショップやダイビングスクールなのです。
先に触れたように、ダイビングショップやダイビングスクールを介さなくてもダイビングスポット現地のサービスからタンクや器材を借りてダイビングをすることは可能です。
しかし、ダイビング技術が定着していない初心者の方やこれからダイビングを始めようとする人については、ダイバーとして安全にダイビングができることを担保する”信用”が確立されていないため、ダイビングスポット現地のサービスでタンクを貸し出しを受けることが難しい場合もあるかもしれません。
ダイビングショップやダイビングスクールでは経験豊富なインストラクターをはじめとして、ダイバーとして安全にダイビングする信用があります。また、そのダイビングショップやダイビングスクールに所属するインストラクターから様々なレクチャーを受けることができます。それが最大のメリットと言えることではないでしょうか。
それではダイビングショップやダイビングスクールで出来ること、出来ないこととは何でしょうか。
ダイビングショップで出来ること、出来ないこと
ダイビングショップやダイビングスクールの出来ることはこれまでも述べてきたとおり、以下のようなことが挙げられます。
<ダイビングショップ、ダイビングスクールで出来ること>
・体験ダイビングの催行
・シュノーケリングの催行
・リフレッシュダイバー(長期にダイビングから離れているダイバー)向けの講座の催行
・ダイビングライセンス取得講座の受講
・ダイビングライセンス取得後のファンダイビングのツアーへの参加
・ダイビングライセンス取得後のステップアップ講座
・プロダイバーライセンスコースへの参画(ショップ、スクールにより異なる)
・指導団体のライセンス発行手続きや指導教科書の手配の代行
・救急救命講習の開催
・ダイビング器材の購入
・ダイビング器材購入やライセンス取得などについてのアドバイス
・ダイビングスポットまでの送迎
・ダイビングスポット周辺の宿泊施設の斡旋、または宿泊施設の提供
・ダイビング時の食事の手配や斡旋
では、ダイビングショップができないことは何があるでしょうか。以下のようなことが挙げられます。
<ダイビングショップ、ダイビングスクールで出来ないこと>
・ダイビングライセンスの発行(指導団体による手続きの代行は出来ます)
・ダイビング器材の売却代行(お店によります)
・高度救急救命講習の開催
・ダイビングによる魚介類の採取
・空気ボンベの提供(店によっては可能です)
・ダイビングとは関連のない業務
※一般的なダイビングショップ、ダイビングスクールの提供するサービスであり、お店によりその内容や程度は異なります。
如何でしたか。このようにダイビングショップにはお手伝いできることと出来ないことがあり、それを把握した上でいかに上手に自分のダイビングの目的に合わせて利用活用するかがとても大切なのです。
しかも、そのダイビングショップやダイビングスクールによってサービスには小さくない違いがありますので、それを把握した上で選んでいく必要もあります。多くのショップやスクールがありますので、把握することは決して簡単な話ではありませんが、一生に何度も選ぶことはありませんので時間をかけてじっくり、自分にあったところを探されることをお勧めします。