数あるダイビングスクール、そのライセンス講習やシステムは何が違うのか?

ダイビングスクールといえば、その名の通り、スキューバダイビングのダイバーを育成するための学校です。

ダイビングを趣味として、あるいは本格的な運動として、始めてみたいと思ったら、最初に検討するのがスクール選びです。
 
スクールですから、どこでも「ライセンスを取得することをサポートする」のが目的で設置されています。

講習の進め方や基本的な講習内容はどこでも同じですが、講習に対する意識やその位置づけなどはスクールによって方針は大きく異なります。

例えば、ダイビングのライセンス取得講習に特化しているスクールは、学科や実技などの講習内容の充実をしていき、講習自体についても分かりやすく伝えるための工夫や少人数での講習の開催に限定するなど、初めての方でも安心でき、集中できる環境を整えています。

別のタイプのスクールとしては、ファンダイブといって講習ではない通常のレジャーダイビングを、近くの海やリゾーチにお客様とダイビングに行き、楽しむことにフォーカスしてる場合もあります。こちらは、講習よりも、講習のその後にお客様が継続してスクールに通っていただくことを前提としています。

何をそのショップやオーナーが大切にしているかで、ダイビングスクールの雰囲気や受け入れ度も異なります。また、同じライセンス取得コースでも、基本の講習内容は同じでも、スクールによって考え方が違うと位置づけが異なってきます。

このようにダイビングショップにより同じライセンス取得コースでも、受けられる講習の内容は同じですが、受け手として感じるものは大きく違うと思います。

そして、この違いは実際にダイビングスクールに通ってみるか、事前にショップのスタッフとよく話さない限り、実際にどうなっているか理解するのは難しいものです。

この記事では、これからダイビングを始めようとしている方や、ダイビングスキルアップをしていきたいという方で、スクールをお探しの方に、一例として、ダイビングスクールであるシャークアイがどんなことを考え、どんなダイバーを育てたいと考えているのか、その基本的な考え方についてお示ししたいと思います。

ダイビングスクールをお探しの方でどんなスクールがあるのかなと迷われている方は、自分にあったダイビングスクールを選択するための、一つの事例として是非ご一読ください。

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1.世界中の海をダイビングで楽しめるダイバーの育成

シャークアイでは、”世界中の海を潜って楽しめる”ダイバーの育成に力を入れている、という点があります。

世界中に海はあります。海や水中の雰囲気は、その場所によって結構違います。

穏やかで浅い海、流れのある海、ジンベエザメなどの魚はたくさんいるけれど栄養が豊富過ぎて透明度が低い海、透明度の高い海、メキシコのセノーテのように洞窟の水中、ボートで行く海、ドロップオフ、サンゴが多くて足をつける場所がないところ、深い場所、流れが複雑な場所、、、

世界の多様な海に対応するためには、ダイビングのスキルの上達による安全性を高めることが大事になります。

シャークアイでは、ダイバーのスキル向上に力を入れています。

一度ライセンスを取ったら、あとは慣れの問題だと言う人もいますが、全くそんなことはなく、継続的にスキルと知識のレベルアップを図りながら、実践して経験を積んでいくことが何よりも大切になります。

シャークアイでは、ライセンス取得講習も少人数開催にこだわり、一人ひとりに手厚くレクチャーができるようにしています。

また取得後も、とことんスキルの上達いただけるようにレクチャーをしています。
個別スキルの練習から、スペシャリティコースと呼ばれる特定の技能を見つける等の継続学習の機会も提供しています。

古い言葉ですが「技術は身を助ける」というのは、ダイビングにおいて、真理だと思います。

ゴルフでもフットサルでも、上達すれば楽しくなると思います。
スキューバダイビングでも同じです。まして、水中という特殊な環境で行うダイビングは安全性もきわめて重要です。技術を持っているかどうか、そのレベルがどうかが、安心安全に直結します。

何度でも練習し、技術を身に着けること。シャークアイではそのために最大の支援を惜しみません。

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2.安全性

スキューバダイビングは水中という特殊な環境で行うスポーツです。

同じダイビングで、スカイダイビングというものがありますが、あのスポーツも特殊な環境で器材を使って行うスポーツです。別のスポーツでは、登山も同じで、低山ならまだしも、2000mを超える高山になってくると環境も異なりますし、必要な装備も違ってきますね。

このように、普段の生活環境とは異なる特殊な環境で、普段は使わないような器材を使って行うスポーツの場合、普段とは異なるお作法や動作が必要になります。

そのため、正しく理解し、スキルとして身に着けることが必要になり、それが安全性(安心安全)につながります。

シャークアイでは、この「安全性」にこだわっています。

ダイビングを始めると、皆さん楽しくなってきて、どんどん幅を広げたくなります。
ビーチダイビングからボートダイビング、浅いところから深いところ、流れのあるような場所にいるマンタ等の大型の魚を見たくなる等です。

一方で、考えてみるとわかるのですが、幅を広げれば広げるほど、求められるスキルも経験も高くなっていきます。

楽しみたい!という想いが先行してしまうと安心安全がおろそかになりがちです。

そんなことにならないようにシャークアイでは「安全性」を第一に考えながら、無理のない範囲で最大限楽しむ方法を考えます。シャークアイが、徹底して、ダイバーのスキルや知識の向上に力を入れるのはその一つです。

もう一つの安全性を高める方法は、シャークアイのメンバー間の関係性です。ダイビングは一人で単独でダイビングしません。最低はバディの二人組ですが、ほとんどの場合、チームで複数人で潜ります。

そのときに、メンバー間がお互いを知り、お互いにサポートし合える関係性であれば、水中でも連携して助け合うことができます。ダイビングはある意味でチームスポーツでもあるのです。
水中で理解してもらえている仲間がいることは、やってみればわかりますが、非常に高い安心につながります。

シャークアイでは、スキルアップや知識の向上にとにかくこだわるとともに、インストラクターだけでなく、メンバー間の関係性の構築にも気を配っています。

よいチーム、よいコミュニティになることが、ダイビングの安全性を高めるだけでなく、楽しみにも繋がります。

3.実践を重視する。

シャークアイでは実践重視です。

どのスポーツでも同じですが、実践から学ぶことが一番多い。100回聞くより1回やってみるのが早い。
スキューバダイビングも同様です。

この実践重視、というのは、無理矢理あるいは乱暴にでも水中に放り出して体験してもらう、という意味ではまったくありません。

当然、実践前のレクチャーも充実させていますが、そのレクチャーも「実践に役立つ」もので、「実践経験に基づいた的確な」ものであるべき、という考えです。
つまり、教科書的にかかれていることをただ読み上げるようなレクチャーや教え方はしません、ということ。

役に立たないことが教科書に書かれているわけではありませんが、その使い方やコツというものは、うまく表現されていないこともよくあります。
その、教科書に書かれていない「行間」を埋めて、より早く、より効果的に、より効率的に、上達につなげる指導を行うのが、インストラクターの役割だと思います。

正直いって、ダイビングスクールといっても、インストラクターのレベルや指導方針によって、その質はピンキリです。

他のスクールで指導を受けたけど、なんとなく指導内容に納得がいかなくて、シャークアイを訪ねてこられた、という方も少なくないですが、お話を伺うと「教科書通り」に機械的に、それをしかも相手にあわせずに機械的に行って終わり、というような指導をされたのではないか、と疑ってしまいます。

一人ひとりに合わせ、徹底的にこだわり、指導実績も含めた実践に裏打ちされた方法で、世界のどこの海にいっても安心安全でダイビングを”楽しめる”ダイバーを育てる。このこだわりは、ダイビングインストラクターとしての責任を超えて、哲学であり、信念です。

これまでもこれからも「実践重視」で、ダイバーを育成します。

4.楽しむこと

最後に、というか、これが一番かもしれませんが、「楽しい」「楽しむ」ということです。

何ごとも楽しい、ということが一番の上達につながります。
楽しくないことは続きませんし、時間の価値も下がります。

シャークアイでは、楽笑、というキーワードを掲げていますが、陸上でも水中でも、楽しんでいただけるように、常にエンターテナーでありたいと思っています。
ある意味、芸人魂(笑)。
でも、スキルアップや安全性にこだわる、という相反するようなことを同時に達成しようとする野心的な試みをしています。

「シャークアイはみんな楽しそうだよね」と周りのスクールやショップの関係者から言われることも、正直、とても多いです。
(ショップにより雰囲気はかなり違い、のんびりなところもあれば、トレーニング重視のブートキャンプ的なところもあります)

これからもダイビングを通じて、一緒に関わる人達を笑顔にして、楽しく、楽しんで、いただけるようにしていきたいと思います。