ダイビング女子のお悩み相談②:トイレ

ダイビングやってみたい女子のお悩みとしてよくあるご質問にダイビングショップ(スクール)のインストラクターが答えるシリーズ第2回目は「トイレ」について。

「トイレってどうしているんですか?」という質問について、答えてみたいと思います。

意外と相談しにくいのかもしれない、ダイビング中のトイレ問題

ダイビング女子でよくある質問ではあるのだけど、最初のころには意外に質問されないのが「ダイビングの時のトイレ」について。
もしかすると恥ずかしいとかあるのかもしれないけど、「トイレ」は重要な問題です!(笑)

第1回の「生理のときのダイビング」についても女子ならではのお悩みではありますが、「トイレ」も女子にとっては重要な課題ですよね。
男子なら、まぁ適当に。。。。とか、いやいや男子にとってもダイビングのときのトイレは重要ですよ(笑)

とにかく、トイレについては、まずどこに行っても男女問わず、どこにあるのか?を確認することが大事ですね。そして、トイレってどうしたいいですか?という何気ない質問を、何気なくすること(笑)

意外と恥ずかしいと思っている人もいたりするようですが、質問はまったく問題ありません。むしろ、ダイビングスショップ(スクール)のスタッフもいつも気にしているくらいなので安心してきいてください。

ダイビングのときにトイレ行きたくなったら、どうしよう?

直球勝負で、まずはダイビング前後ではなくダイビング中にトイレに行きたくなったらどうするのか?に答えます。

そのときはガマン!(笑)

冗談です(笑)。
まずですね、ダイビングの時間を考えてみるといいと思うのですが、基本的にダイビングは30−45分くらいの潜水時間なので、どんなにトイレに行きたくなってもダイビングの直前にトイレに行っておけば、基本的に大丈夫です。

もしも、水中で、それよりも短い時間で行きたくなった場合にはインストラクターに伝えましょう。水中でトイレに行きたいを示すサインがありますので、それをすればインストラクターもわかりますから早めにダイビングを切り上げることができます。

ダイビング環境は水中なので陸上よりも温度が低い場合が多く、トイレが近くなったり、お腹が冷えたりすることがあります。なので、ダイビングの直前にはかならずトイレに行くようにしましょう。出なくてもとりあえず行っておくことが重要と思います。シャークアイでもスクールのファンダイビングなどでは、こまめなトイレを推奨しています。

ダイビングにおけるトイレ対策

ダイビングでは冷えなどによりトイレに行きたくなることが多いのですが、ではダイビング中でのトイレ対策としてどんなことが考えられるでしょうか。

まず、冷えに対して対処することが一番です。ダイビングの冷え防止策としては、ホットクリームを塗っておくという対策もありますが、ウェットスーツでは流れてしまうこともあるので、一番の方法としてはウェットスーツのインナーとしてベストやフードベストという重ね着ができるものを購入することです。これはかなり温かくなります。

ウェットスーツの厚みや材質も重要です。ウェットスーツの厚みは厚いほど水に体温を奪われにくくなりますので、温かくなります。よくウェットスーツなら何でもいいようなイメージで安さだけで購入される方もいますが、トラブルの元ですので購入の際はインストラクターやダイビングショップに相談しましょう。

次にトイレ対策として考えられるのは、お腹を冷やすパターンについては漢方などの下痢止めや胃腸薬を使うこと、トイレが近くなるパターンについては冷たいものではなく温かい飲み物を飲むようにすること、です。もちろん、薬はダイビングに及ぼす影響があるかもしれませんので、インストラクターやダイビングショップによく相談するようにしてください。

温かい飲み物を飲むようにすることはダイビングに限らず、体の健康のためにも良いことなので、実践するといいと思います。ダイエットにもいいかもしれません。

そして、最後に大事なのは、ダイビング後すぐにトイレにいけるように、ダイビングサービスやボートの中にトイレがあるか、その位置などを確認してことです。数も重要だったりするので、確認しましょう。

どうしてもダイビング中にしたくなってしまったら・・・

このケース、ダイビングしている最中に、どうしても我慢できなくなってしまったら。。。。どうするのか。

基本的はウェットスーツ着用であれば、ダイビング中に海の中で放出することも可能ではあります。ウエットスーツを着ている状態で放出してしまったばあい、シャワーなどでよく流すようにしましょう。臭くなってしまうのを防止するためです。ブーツにもたまりやすくなるのでブーツもよく洗い流してください。

海中でも出来るし、陸に上がってすぐでもウェットスーツ着用ならできます。周りの迷惑にはならない程度にこっそりしてシャワーで流してしまいましょう。
海中の場合は、トイレに集中しすぎてはぐれたりしないように気をつけて!ともかく海の中で出来ると心強いかもしれませんので、こっそりトライしてみるのもありかも。。。

一方、スーツがドライスーツの場合はこうはいきません。ドライスーツの中での放出はドライじゃなくなっちゃう。。。
なので、ドライを着る場合はそもそもダイビング時間を短くすることを検討します。
折角、海に来たのに勿体ない、という人もいるんですが、そこはドライスーツのドライを死守しましょう。。。。

まず、自分がトイレに行きたくなる方かどうかを確認しておき、もしも、そういうタイプなら遠慮なくインストラクターに事前に申し出ます。
ここは全く遠慮なくです。
そして、水温の状態(低いとトイレが近くなります)と体調(その日の体調によりトイレへ行きたくなるかどうかも変わります)を確認し、これまたインストラクターやガイドに相談しておきます。そうすることで凡そどのくらいでダイビング時間を終えるようにするかをインストラクターやガイドが調整できます。

海の中で、トイレしたくなってきたらサインで申し出て早めに切り上げることも検討してもらいます。もしインストラクター以外にもガイド役の人がいれば、パーティから分かれてガイド役の人と先に海を出ることもできます。とにかく我慢しないことです、これは甘えていい。ドライではなくてウェットの場合も同様です。

どうしてもダイビング中に「大」したくなってしまったら・・・

最後に、これまでの話は「大」と「小」でいえば、「小」のほうのトイレの話ですが、もしも「大」の場合、話がガラッと変わります。

まずもってそうならないように陸上で事前に処理を出来るだけすること。ついで、もしもそういう感じがある場合はかなり早い段階から申し出ることが重要です。大のほうが急速に来ます。なので早め早めです。

それと心配であれば前日くらいからストッパなどの下痢止めを少し服用しておくのも手です。これを書いているスタッフの私もお薬のお世話になっています。もちろん薬的に効くというのもあるのですが、それによって安心できるので精神的に安定するのも効果があると思います。

こんな感じでダイビング中のトイレも奥が深い?ですが、知っているだけでも安心出来ると思うので書いてみました。大事なことは、早めに対処、相談を躊躇・遠慮しない、心配ならお薬のちからを借りるなど無理をしない、とにかく自分が安心できるように整える。これらが重要です。