伊豆ダイビングスポット情報「初島」

関東から最も近いダイビングリゾートアイランド

関東圏から近く、熱海の10kmの沖合に浮かぶダイビングリゾートアイランドである「初島」。熱海からフェリー定期船に乗り、約20分でアクセスできる。フェリーは現在1日7便が運行しており(2020年4月現在)、日帰りでもダイビングが楽しめる。ダイビング後も食事や海の見える温泉などが楽しめ、まさにリゾートとしてリラックスできる島空間である。

ダビングスポットとしては、熱海から10kmの相模湾の沖合にあるため、ビーチダイビングでありながら、ボートダイビングのような海の雰囲気が楽しめる。沖合で黒潮の支流に当たるため魚影が濃く、それを狙う大型回遊魚も見ることができる。透明度も高いのが特徴。
ダイビングスタイルは、基本的に、エントリーはビーチから。中に入るとイサキやタカベの群れ、夏はシイラが見られることも。ネコザメや時にはハンマーヘッドシャークが現れることもある。マクロもカエルアンコウ等、珍しい種類が見られる。

近年、初島にはイルカの群れが現れることが知られており、ビーチからのエントリーでもイルカに会えるスポットとして世界的にも非常に珍しいダイビングスポットとなっている。

なお、ここでは個人のダイバーを受け入れておらず、ダイビングスクール・ショップのツアーのみを受け入れているため、ダイビングを楽しみたい方は最寄りのダイビングスクール・ショップに問い合わせてツアーに参加する必要がある。

アクセス情報
・新幹線:東京駅から熱海まで約35-45分
・特急踊り子号:東京駅から熱海まで80分
・電車:東京駅から熱海まで約100−110分
・車:東京から熱海まで約2時間
・熱海から初島フェリーまで、バス・車などで約10分

初島へのフェリー定期船:熱海から約20分
https://www.hatsushima.jp/access/

ポイント名:フタツネ

沖合にある島であり、ダイビングポイントはまさに目の前。そのため、基本的にビーチエントリーとなります。フタツネはまさにダイビングセンターの目の前からボートダイビングのような感覚で海が楽しめるな超利便性の高いスポット。
島について準備が出来たら、レッツゴー。すぐそこがダイビングポイントです。まさに天然のボートダイビング。エントリーとエキジットはコンクリートとガイドロープで整備されており、安心して海の出入りができます。

初島といえばジョーフィッシュと呼ばれる「アゴアマダイ」が有名です。「ジョー」は人の名前ではなく、英語でJaw=「あご」のこと。学名にもあごというギリシャ語が含まれています。ジョーフィッシュは口の中で卵を育てる口内保育も有名で、かわいらしく、とても人気があります。5月頃からは産卵礁にアオリイカの産卵も見られます。
イサキやスズメダイなどの群れもグルグル回ってやってくることもよくあります。

• ダイビングスタイル:ビーチ
• 海のコンディション:沖合のため流れが生じる場合がある
• 深さ:10-30m
• ダイビング時間:40分前後
• 参加条件:オープンウォーターダイバー(OW)以上

ポイント名:イサキネ

ボートまたはゴロタからのエントリーとなるため中級者以上のスポット。
その名の通り、イサキの漁場として知られていた場所であり、イサキやタカベなどの群れで泳ぐ魚を中層では観察することができる。砂地にはヒラメやネコザメなどがよく見られる。

• ダイビングスタイル:ボートまたはビーチ
• 海のコンディション:沖合のため流れが生じる場合がある
• 深さ:10-30m
• ダイビング時間:40分前後
• 参加条件 アドベンチュラー(SSI)またはアドバンスドオープンウォーターダイバー(PADI等)以上

ポイント名:ニシマト

ビーチからエントリー可能なビギナーでも楽しめる。ポイント。ダイビングセンターから島の反対側に位置する。
魚影が濃いのが特徴で、ジョーフィッシュやウミウシなどのマクロから、イサキやタカベなどの回遊魚をみるワイドの両方のダイビング が楽しめます。潮あたりが良いからか、ワラサなどの大型回遊魚もよく回ってくる。砂地ではカスザメやネコザメなどもよく現れる。

何と言ってもこのポイントが最近人気なのは、イルカが頻繁に現れること。
2018年頃からこのポイントで頻繁に目撃されるようになったのはミナミバンドウイルカの2頭。
バンドウイルカ類は、外洋を回遊する「バンドウイルカ」と、沿岸に棲み着く「ミナミバンドウイルカ」の2種類がいます。ミナミバンドウイルカが頻繁に見られるのは、日本では九州の天草・島原、伊豆諸島の御蔵島(みくらじま)、利島、小笠原諸島、北陸の能登が有名ですが、現在、そこに初島が加わっている形です。

しかし、その他の地域と異なるのは、非常にビーチに近い場所で”ダイビング中に”イルカが見られるのはここだけと言っても言い過ぎではない状況です(他の地域ではドルフィンスイムといって、シュノーケリングで一緒に泳ぐのが一般的です)

天草や御蔵島のイルカの集団グループに比較すると、こちらは2頭という小さいグループですし、自然のことなので今後どうなるかはわかりません。しかし、関東から一番近くのダイビングリゾートアイランドは、イルカにも一番近い場所なのです。

• ダイビングスタイル:ビーチ
• 海のコンディション:沖合のため流れが生じる場合がある
• 深さ:10-25m
• ダイビング時間:40分前後
• 参加条件:オープンウォーターダイバー(OW)以上